ベイトリール

ベイトタックルとエステルライン

令和6年1月1日に発生した令和6年能登半島地震により犠牲となった方々に心からお悔やみ申し上げます。

また、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。

またまた、かなり久しぶりの更新となってしまいました。

ベイトとエステルについて、そこそこ経験値がたまってきたので、ベイト×エステルの情報(大したものはないかもしれませんが)を放出したいと思います。

本記事では

エステルラインをベイトで使用する必要が出た際に読んでおくとチョット助かる

くらいの情報を提供する意識で書いています。

ネット上に出ている情報が少ないので、自分が犯した失敗も含めて共有して、同じ過ちをする人が減れば嬉しいです。

 

なぜエステルを使い始めたか

ライトゲームや管釣りにおいて、細PEやナイロン・フロロラインを使用していましたが、細PEだと比重が軽すぎて釣りしにくい時があったり、ナイロンやフロロはPEのように扱い易くないため、フラストレーションが溜まるシーンが多々ありました。

特にマイクロスプーンを使っているときや、アジングでは、どのラインを使ってもしっくりこず、エステルを使用するようになりました。

エステル自体は大学生の頃に少し巻いてみたりもした気がしますが、そこまでフィネスな釣りをしていないこともあり、すぐやめてしまったため、本格的に使うようになったのは3年程前から。

実際にエステルラインの方が釣果につながる場合も何度かあり、釣果が上がるような場合においては、躊躇せずにエステルラインを巻いて釣りに出かけることが出来るようになろう・・・と軽く決心したのはその頃からです。

経験を積むため、管釣りとアジングに行く際は、エステルを積極的に使うように意識して釣行していました。

幾度となく酷い目にあいましたが、現在はフラストレーションもなく、必要な際には、むしろ好んでエステルを使用しています。

 

タックルセッティング

まずは現在のタックルセッティングから書きます。

以降で出てくる内容に関しては、すべてこのセッティングをもとに記載していますので、これ以外のセッティングの場合は内容が変わってくると思います。

スプール

エステルを扱う際、一番重要なのはスプールかもしれません。

現在はダイワのAIRシリーズを主に使用しており、最終的には月下美人 AIR TW PE SPECIALのスプールがベストマッチでした。

試した中で一番扱いやすく飛距離も出ております。

また、後述しますが、エステルラインがスプールから落ちてしまう現象(ライン落ちと表現することにします)が起きにくいのもお気に入りです。

欠点としては価格が非常に高くなってしまったこと・・・。

今では1.7万円ほどしてしまうため、スプールだけ手に入れるのはなかなか金銭的に厳しいです。

特にこの釣りは、予備のスプールがあると精神衛生上とても良いので、そろそろ乗り換え先を探さないと。

また、エステルで遠心は使用したことがないのでわかりません。未知です。

リール本体

こちらは、月下美人のスプールが入る機種で、それぞれの釣りものに合わせて使い分けています。

管釣り、アジング(ショートロッド)→スティーズAIR(ローギア)

アジング、メバリング(ロングロッド)→月下美人AIR

といった組み合わせで使っています。

ショートロッドには本体が軽いスティーズを

ロングロッドにはバランスを取る意味でもアルミボディの月下美人を使用しています。

ドラグセッティング

ドラグ性能を気にする方も多いと思いますが、上記のリールであれば心配する必要はありません。が、PEやモノフィラと比較して、少しだけ工夫することがあるのも事実かと思います。

PEやモノフィラと比較して、瞬間的な衝撃に弱いラインということもあり、大きい魚がいる場合は、比較的最初は弱めにしています。

やはり、最初のダッシュで切られたことが何度かありました。

特に管釣りでは、大型魚がいる場合もありますし、中型魚でさえスレると大型魚並みのダッシュをお見舞いされてしまいます。

なので、そのような環境では基本的に緩めです。

かかった後に、魚の大きさに合わせてドラグを調節しながらファイトしています。

面倒くさそうですが、親指か人差し指でスタードラグをすぐ調整できるので、慣れれば無意識に変えられます。

また、弱すぎてフッキングできない場合は、フッキングの時のみ軽くスプールをサミングしてあげると刺さりますので、工夫しながら釣りをしています。

ロッド

世に出ているロッドがなさすぎて、記事にできるほどの経験がありません。

申し訳ございません。

現在使っているロッドのみ書きます。

エリア:PRESSO AIR AGS 61LB

がうさん作成  5ft6in ベイトロッド

アジング:ダイワ 月下美人 AIR AGS 76ULB-S・R メバルモデル

がうさん作成  5ft6in ベイトロッド

本当は、6ft台のシャキッとしたロッドが欲しいのですが、現状この世にありません・・・。

ライン

こちらもいろいろなラインを試しました。

結論

なんでもよい

好きなものを使う

すみません、でもこれが事実なので・・・。

PEの時代はリールの性能も相まって、結構ライン選択にシビアな頃もありましたが、それに比べると、特に相性問題はないかなと。

自分の好みも

「しなやか」→「ハリがある」→「しなやか」

と変遷があり、現在はES2が一番好きなラインとなっています。

それでも最初は、しなやか目のラインを使うほうがトラブルレスかなとも思いますので、とりあえずES2をお試しいただくのがいいかもしれません。

また、最初から強いテンションをかけて巻いたり、巻いてすぐに釣りに行くのは避けたほうがよいです。(スピニングも同じ?)

硬いラインであるほど、ライン落ちしたり、バックラしやすくなります。

 

こちらの画像はラインがスプールから落ちている状態です。

・0.3号以下のライン

・硬いライン

・巻替えすぐのライン

に関しては特に起こりやすいです。

バックラ時は勿論のこと、少しテンションがぬけてラインが浮いただけでも入り込んでしまうことがあります。

現場で治すときはピンセットなどがあると便利なので、いつも忍ばせています。

 

エステルライン使う際に意識している事

本稿では、主にキャスティングやラインメンテナンスについて触れたいと思います。

失敗談や遠回りしたセッティングなども記載します。

サミング

ベイトでモノフィラとPEを使い分けている方はすぐわかると思いますが、サミングなどの違いがあると思います。

例えば、キャスト直後のラインの浮き上がりをコントロールする場合、PEの場合は、敏感に浮き上がりをコントロールする必要がありますが(でないと、キンクして切れる)、モノフィラの場合は、そこまで敏感にコントロールする必要はなく、どちらかといえば放出される糸取のバランスをみて、自然と落ち着くのを待つといった具合です。

 

エステルに関しては、丁度PEとモノフィラの中間の意識でサミングしています。

キャスト直後は基本的にブレーキ任せで、中途半端に浮くようなことがあれば強めにサミングを入れています。

PEに比べるとロックすることは少ないのですが、ナイロン・フロロに比べると偶にロックし、しっかり切れるので、最初はそこそこ集中します。

終盤も基本的にはマグブレーキ任せですが、しっかりとサミングする必要があります。

PEに比べてラインが重くスプールの慣性が残りやすいのと、着水時のサミングをしっかりしないと、まぁまぁバックラするため、ナイロンと同じくらいの意識でしっかりサミングしています。
PEの場合、着水時のサミングをサボったくらいでは、表層バックラ(*造語、1~3引出しくらいで解消するバックラのこと)で事なきを得るため、PEの癖がついているとよくバックラします。

キャスティング

ラインの自重が重いため、ちょっとした違和感はあると思いますが、リールのブレーキを信じて初速を稼ぐためしっかり振りぬきます。

マイクロスプーンでは速度の落ちが凄いので、弱く振りがちですが、初速がないと絶対に飛ばないので、ダイワの場合ブレーキを一つ上げてでも振りぬいています。

要は、ラインによって意識を変える必要はなく「思いっきり振り抜け」です。

特記する必要はないと思いましたが、私の場合、最初はとある現象(次の項)が多発し、一度エステル用のキャスティング(振りぬかないでベリーを曲げる感じ=飛ばない)をしていたことがあり、結果的には無駄だったのですが、どうしても残しておきたく・・・。

結果的にラインメンテナンスで解消したので次項へ。

ラインメンテナンス

ラインメンテナンスを怠るとリリース直前のラインブレイクが多発します。(バックラ切れではないです)

当たり前じゃん・・・と思ったかもしれませんが、エステルのキャスト切れは、即バックラとなり、釣りの中断・ラインの巻替えが発生します。

ロングロッドであれば切れた瞬間にキャスティングを中断できますが、ショートロッドではそんな時間はありません。

即大バックラです。

PEのように解ければ何の問題もないのですが、エステルの特性は、冒頭に話した通りモノフィラにも近いため、かなり奥の方までいくこともあります。

これは悩みました。

ラインが切れる位置もトップガイド付近で切れることもあれば、レベルワインド付近で切れることもあり、どのロッドでも発生します。

ひどい時には大体1~2時間に1回は発生します。

このことから、キャスト時に接点となる部分(ガイド、ブランクとの接点、レベルワインド)が、繰り返しダメージを蓄積し、数時間で限界を迎えているのではないかと・・・。

根本的な解決方法は見つけられてはいないのですが、数時間に一回、レベルワインドより先のラインを破棄することで、現状は運用しています。

それでも、日によっては面倒くさがって、ラインメンテナンスをせず同じ失敗を繰り返す自分が嫌ですね・・・。

リーダー

基本的に15㎝程接続しています。

 

エステルをスペーサーとして使うのをやめた背景

だいぶ前に実際にお話しした方や、2年程前のツイッターなどでは「スペーサーのすすめ」をしていたかと思います。

エステルはキャスティングした際に出切る分+αとし、残りは細いPEを接続して使用するのがいいのではないかと。

それは、エステルの欠点であるラインの自重と、着水間際でバックラし易いエステルの欠点をPEで補おうとしたものでした。

フィネススプールは、軽ければ軽いほうが良いのは周知の事実で、エステルを巻くことによってスプールが重くなるのを避けるため、なるべくエステルライン減らそうとしておりました。

バックラに関しては、キャスト初期のバックラ制御のしやすさは「エステル>PE」であり、後半になればなるほど「PE>エステル」となると感じています。

そこで、エステルで初期バックラを避け、後半バックラをPEで避けようという考えでこのようにしておりました。

確かに、一定の効果はあり、一時は好んで使っていたのですが、下記の点がネックとなり、結果的にスペーサーとして使うことはやめてしまいました。

・バックラしにくいが、やや酷いバックラした場合は、PEと複雑に絡み合い修復不可能

・ラインメンテナンスの項で説明した通り、頻繁にラインを切る必要が出てきた

・PEとの結束FGで行うため、最低でも4分ほどかかる(巻き込むため、なるべく小さく細く綺麗に結ぶ。かなり繊細な作業・・・)

・ラインが重くなっても、キャストに出る影響は限定的(最終的に気にならなくなった)

よってメリットよりもデメリットの方が目立つようになり、使用するのをやめてしまったという訳です。

現在では50~60mほどを巻いて、残りが40mほどになったら巻き替えるというサイクルで使用しています。

バックラの治し方

私自身、正確にカウントしたわけではありませんが、1日釣りをすると大体下記くらいバックラしていると思います。

バックラレベル1(軽度):10回

バックラレベル2(中度):5回

バックラレベル3(修復不可能):0~1回

 

ここではレベル2程度のバックラの治し方を紹介いたします。

1,スプールを指で押さえず(かなり重要)、ラインが止まるまでゆっくり引き出す

指で押さえて引きずり出すとより悪化します・・・。

なるべくスプールには触れないでください。

2,止まった個所のラインを指の先端を使って、なるべくピンポイントで押さえる

爪の先で押さえたほうが確実ですが、0.4号ほどないとダメージが残るかもしれません。

ラインが引っ掛かっている場所をピンポイントで押さえるのがキモです。

強く抑える必要はありません。

上の場合、赤丸部で引っ掛かりラインが出ない状態です。

赤四角の場所(どこでもよい)を押さえます。

なるべく赤枠の内側を抑えるようにしてください。

3,抑えたままハンドルを1/4回転から1/2回転回す

バックラして余った糸を巻き込んでいくイメージです。

4,再び1に戻り繰り返し

 

絶対解ける保証はありませんが、中度のバックラの場合は10秒から1分ほどでほぼ治ります。

重度のバックラでも同様の方法で治ることは治るのですが、1~3を多く繰り返すことで、ラインが酷く傷つくこともあり、そこからラインブレイクする可能性があります。

私はすぐスプールを外して絡まった部分を撤去してしまうことが多いです。

また、修正している最中にラインが折れてしまったり、スプールと挟まって傷がつくこともよくあります。

この際は思い切って捨ててしまっています。

幸いにも、エステルラインは比較的安めなので、まとめ買いしてケチらずに使うように心がけており、バッカンの中には予備のスプールやラインを常に用意しています。

「バックラしたらいつでも巻き替えてやるぜ!!」という精神でいると、キャストも変に力まず、安定してキャストできるような気もします(笑)

現場で巻替えしすぎて、副産物として、右手にスプールとロッド、左でハンドルを回すというスタイルで、きれいに巻替えできるようになりました・・・。

 

これからについて

何度か挫折しかけたエステルですが、今になって思うことは、そんなに気張らなくても普通に使えるラインだったな、という感想です。

当初、使いにくいという先入観から入ってしまったことで、心理的なブレーキがかかっていました。

実際に使い込むと、PEとナイロン・フロロの中間ぐらいのイメージで、ちょっとバックラすると面倒な子ぐらいな感じで、その他は非常に優秀でした。

自分の中で、エステルが必要になった時には迷わず使えるラインになり、当初の目標は達成されました。

 

これからについては、さらに細いラインを迷わず使えるようになりたいです。

0.25号あたりからフルキャスト時に、リリース直前のラインブレイクが多発してしまうため、これさえ解消できれば、さらに細いラインを使うこともできるかと。

また、中度のバックラでも解くのに難儀したり、スプールからのライン落ちもよりひどくなります。

釣りしているときは最高なんですけどね。

 

ぼちぼち挑戦中ではありますが、昔ほど釣りに行く回数がないので、進捗ペースとしてはかなり牛歩になります。

思ったよりも長い記事なってしまいましたが、読んでいただきありがとうございます。

他にもアドバイス等があればぜひご教示ください。

 

それでは失礼いたします。

 

ABOUT ME
taka
【管理人】当サイトの管理人です。ベイトリールオンリーで釣りしてます。茨城でシーバス、メバル、管釣り、ネイティブトラウトと遊んでます。釣りには多く行くものの圧倒的なボウズ率を叩き出し続ける自他ともに認めるボウズアングラー。たまに釣るのでその時のログを残しています。

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